おはこんばんにちは。「め」の字です。
気づけばHarmony Universityの記事もままならないまま2026年を迎えておりました。
2026年2月11日(水曜・建国記念日)
Tokyo Vocal Expressゲストデイを開催しました。
昨年に引き続き、Steveさんこと仲光甫さんに講師をお願いし、ワークショップを併催しました。いつもありがとうございます。
ゲストデイパンフレット




今年はプロジェクトの立ち上がりものんびりしており、ゲストよりもうたごえメンバーの方が多いのでは…と心配していましたが、お陰様でたくさんの方に来て楽しんでいただきました。
関東近辺はもちろんのこと、関西から、東北から参加してくださった方もいらっしゃり、とてもうれしかったです。
コーラス
・Accidents Will Happen…「きかんしゃトーマス」より、うたごえの🆕愛唱歌
・Mr. Blue Sky…映画「Guardians of the Galaxy」に触発されて
団内カルテット
・Zagurzem…From The First Hello To The Last Goodbye
・Bright Echoes…Hello Mary Lou
・Ringbachelors…Heart of My Heart
うたごえは、音楽にとても誠実な人が集まるというか…どういう気持ちでこの和声進行を書いたのかな?この歌詞ってどんな思いかな?と、読み取ろうとする意欲や、実際に読み取る力を持つ人がとても多いチームだと思っています。
なので、音楽づくりがとても丁寧で、団内のカルテットひとつひとつが情熱を感じる演奏をしているように感じました。少人数になっても密度高い演奏ができるのってすごいですよね。
いつも、メンバーのみなさんの視点の深さ、視野の広さにありがたく乗せてもらっていることを改めて実感。
今回は、2025年6月にうたごえが改名し、それまで男声合唱の延長としてバーバーショップに取り組んでいたのを、All-Voice Chorusとして再スタートした経緯について、みなさんにお伝えしました。
中学・高校・大学と女声合唱でアルトを歌っていた私が、ご縁あって男声合唱を始めた時、「あ、トップテナーってこんなに大きい声で主旋律を歌えるんだ」という気づきと快感を覚えました。
それまではアルトだから、どんなに美しい旋律がソプラノにあっても、歌詞のイントネーションを無視した対旋律や合いの手、「oo---」が多い印象で、合唱という行為に少し疎外感がありました。
「ひそかにつぼみは かんがえる」と「あれはもう たたまれて」くらいしか出番がないと…(笑)。
なので、主旋律を大きな声で歌える!と、とても嬉しかったんです。
わたしが男声合唱を続けてきた理由の一番がそれでした。
いつしか、Ken-Pこと佐藤賢太郎さんが、「どうして男声合唱をやりたいと思ったの?」と東京文化会館前ですれ違った時に聞いてくれました。
「女声合唱でいつもはチェロを弾いてる気持ちだけれど、男声合唱ならバイオリンを弾けるから。楽器を持ち替えて演奏する楽しさがあるから」のようなことを答えた記憶があります。
確か、明グリに女性団員を入れるかどうか?といった話がされている頃でした。
※女性が男声合唱をやるって、機能解剖学的にも、文化的にも、多くのハードルがありますよね。それはこの15年でたくさん感じてきました。が、これはまた別の話。
さて、兵庫県で開催された2016年の東西四連をきっかけとして、バーバーショップを始めることになるのですが、当時、バーバーショップは男女で分断されており、アメリカではBarbershop Harmony SocietyとSweet Adelines Internationalという組織があるということに少なからずショックは受けていました。
ただ、そこからBHSが女性会員の参画を認めたことや、ドイツのバーバーショップ組織では男女混合のコンテストが開催されていたことが、自分にとっては追い風に感じられていました。
ですが。うたごえに、自分以外の生物学的女性(身体の構造が異なる人、という意味で…)を入れた時、きちんと、コーラスの団体として誠実に迎え入れることができるか、とても悩んでしまいました。
一般的な観点で言えば、男声合唱団に女性が入ってテナー系を演奏することとなり、となるとブレンド感や響きのバランスが難しくなり、「そこ、あまり大きく歌わないで」という流れが、うたごえでも起きるのではないか。疎外感をその人にも感じさせてしまうのではないか。
というようなことを5年ほど悩んでいたように思います。
また、選曲についても、音域や歌詞の問題があり、結果これは自分の知識不足であったことが後々判明するにしても、「準備が整った」状態にはなっていませんでした。
転換点となるのは、Blair Brownという人が2024年のJapan Barbershop Conventionに審査員として来てくれた時です。

彼女は前述のドイツでのコンテストにて、Double Dateというカルテットとして出場し、優勝した経験があります。何を隠そうC.C.Catsは(Double Dateという関係性ではないものの)コピーカルテットとして活動を始めました。
youtu.be
JBCの後、C.C.Catsをコーチングしてくれた時、「あなたは歌を通して誰のために祈る?わたしは、自分が認知する性別や愛したい気持ちが理由で疎外されている人のことを考えたい。あなたはどう感じる?」と言葉を投げかけてくれました。
それをきっかけに、「ひとりひとりが中心となりうる集団」ということを考え始め、うたごえを「誰もが自分の表現したい形を持ち、その実現に向かうグループ」として再スタートしたいと思うようになりました。
そこで、「混声コーラス」としてうたごえを再定義するようになったのです。
が…、なんとなく、混声というと、SATBという言葉がチラついてしまい…、これまで使われてきた規範になんとなく性別の役割がある感じ…これは未だに言語化しづらいんですが…ソプラノは女王さま、アルトはお母さん…みたいな、そういうやつです…。
そんな感じで、モヤつきながら「混声」うたごえを運営していました。
その中でも、ありがたいことに、ソプラノやアルトの経験がある方が入ってきてくださり、Tenorに限らず、LeadやBaritoneでも大活躍してくれるようになりました。
という状況で、モヤつきながら行ったHarmony Universityのクラスで、またもBlairからAll-Voice Chorusという概念を教えてもらいました。
「mixedという言葉って、どうも馴染まない、定義された性をmixedしているってこと?それよりAll-Voiceという概念を推したい」と紹介してくれました。
ひとりひとりがより魅力的に見えるステージって最高だよね!という言葉とともに見せてもらった動画は、全員が生きてる!という感じがして、とても感動しました。
いまでも、あのクラスの思い出として悩んだ時に見返しています。

まだまだ熟成中の気持ちなのではっきりとは言えませんが、これまでも「合唱」と「バーバーショップ」の交差点として存在してきたうたごえが、これからも多くの交わりを経験し、みんなへ祝福を投げかけ、そしてまたみんなからの祝福を受けとめるコーラスでありたいと思います。
とても長い記事になってしまいましたが、ゲストデイで一生懸命しゃべったことを宙に浮かしておくのもなんだかな、と思い、補足も交えながら書きました。
めっちゃ余談ですが、最近、わたしはうたごえでBassに挑戦したい、と思い立ち、いま必死に楽譜を追いながら練習しているところです。
みなさん、よいバーバーショップライフを!💈