世界のバ道から

バーバーショップがすき。

コーチングには魔物が潜んでいる

おはこんばんにちは。「め」の字です。

 

突然ですが、Aさんは、頭の中で、好きな果物をひとつ思い浮かべてください。

Bさんは、その果物を当ててください。

「りんご?」

「ちがう」

「バナナ?」

「ちがう」

「みかん?」

「ちがう」

さて、何回くらいで当てられるでしょうか。

 

では、少しだけヒントを追加しましょう。

「もっと長い」

「バナナ?」

「もっと細い」

「じゃあ、サトウキビ?」

「ちがう。もっと硬い」

ずいぶん具体的になってきました。

けれども、Bさんは、なかなかAさんの思い浮かべているものを当てられません。

これってBさんの能力が低いからでしょうか?

 

実はAさんには、こっそりこんな指示を出していました。

「果物ではないものを思い浮かべてください」

Aさんが思い浮かべていたのは、えんぴつでした。

おいっ!当たるかいっ!!!

 

「正しいフィードバック」は、機能するフィードバックなのか

でも、Aさんは間違ったことを言っていたでしょうか。

えんぴつを基準にするなら、

「もっと長い」
「もっと細い」
「もっと硬い」

という情報は、それぞれ正しいかもしれません。

それなのにBさんは、正解にたどり着けなかった。

ここに、フィードバックについてのおもしろい課題があるように思います。

フィードバックが正しいことと、そのフィードバックによって相手の学習が前に進むことは、同じではない。

 

音楽のリハーサルでも、

「もっと長く」
「もっと高く」
「もっと明るく」
「そうじゃない」
「ちがう」

という言葉を使うことがあります。

もちろん、言っている本人には聞こえているものがあるし、頭の中には「こうしたい」という理想もある。

だから、その人からすれば「ちがう」は正しい。

 

しかし、言われた側には、その音楽は聞こえていません。

「もっと長く」と言われて長くしてみた。

「ちがう、まだ短い」

じゃあもっと長くしてみた。

「そっちじゃない」

こうなると学習者が取り組んでいる課題は、いつの間にか、

「自分たちの音楽をどうしたいか」

ではなく、

「相手の頭の中にある正解は何か」

にすり替わってしまっています。

これでは、先の果物当てゲームとあまり変わらないのかもしれません。

 

そもそも、同じ「果物」を知っているのか

さらに厄介なことがあると考えます。

今度はAさんもBさんも、ちゃんと果物を思い浮かべているとしましょう。

でも、Aさんはブラジルで育ち、Bさんはスウェーデンで育った人だったら?

ふたりが生活の中でで出会ってきた果物は、同じでしょうか。

「果物」という言葉そのものは共有できていても、その言葉から想起する経験やイメージまで同じとは限りません。

 

音楽では、これがもっと頻繁に起こる気がします。

「もっと前の方で」

「もっと開放した音で」

「もっと暗く」

「もっとやわらかく」

「もっと自然なフレーズを作って」

日本で合唱活動をしている人であれば、耳にしたことがあるのではないでしょうか。

だいたい、わたしたちは同じ言葉を使っている。

でも、その言葉から想起する音、身体感覚、音楽経験まで、本当に同じなのでしょうか。

 

わたしは日本の音楽大学で西洋音楽を学びました。

でも、わたしが経験してきた「西洋音楽」と、アメリカで育った音楽家や、ドイツで音楽教育を受けてきた音楽家が経験してきた「西洋音楽」が、完全に同じでは……ないですよね。

同じ言葉を知っていることと、同じものを見ていることは違う。

これは音楽を考えるとき、かなりこわいと感じます。

 

だったら、歌えばいいこともある

わたしは、最近、自分がどういうフィードバックを受けると学びやすいのか、少しずつ分かってきました。

たとえば、言葉で、

「もうちょっとこう」

と何度も修正されるより、

「一度、一緒に歌ってくれる?合わせてみるから!」

の方が圧倒的にはやく解決することがあります。

実際に音を共有すれば、

「ああ~、そのタイミングのことを『長い』と言っていたのね」

と分かる。

 

これは「言語によるフィードバックは悪い」という話ではありません。

言葉で考えることで大きく変化する人もいるでしょう。

モデルを示されるより、自分で探索した方が学びやすい人もいる。

逆に、自由にさせるより条件を絞った方が、一気に音楽が動き出す人もいる。

 

今日、指揮教育について安積道也先生がXに投稿されていました。

これがとても印象に残りました。

 

自律とは、放っておくことではない

ここ半年くらい、「学習者の自律」について考えています。

教師やコーチは、学習者に課題を与える人なのだろうか。

それとも、学習者自身が課題を発見し、試すことのできる環境をつくる人なのだろうか。

去年のHarmony Universityで出会った音楽教育の実践を振り返ると、後者につながるものがいくつもありました。

録音した演奏を生徒にすぐ聴かせ、教師は何も言わない。

生徒自身が「次に何を変えたいか」を考えて、もう一度演奏する。

教師が外からテンポを与え続けるのではなく、生徒自身が拍を感じ、テンポの主導権を持てるようにする。

教師が練習する箇所をすべて決めるのではなく、生徒自身が曲をどのように練習するか考える。

 

ただ、それでも、「教師は何も言わない方がいい」という話でもないのでしょう。

学習者によっては、情報を渡した方がいい。

制限した方がいい。

モデルを示した方がいい。

問いを投げた方がいい。

あるいは、何も言わずもう一回歌った方がいい。

大切なのは、その介入によって、学習者が次の試行をできるようになるかという視点かもしれないと思っています。

 

コーチングには魔物が潜んでいる

コーチングのこわいところは、悪意ではなく善意の中にあるように思います。

教える方には知識や経験がある。

そして何より、「この人たちをもっとよくしたい」と思っている。

だからこそ、自分に見えているものが相手にも見えているような気がしてしまうことがある。

そして、何度伝えても相手が変わらなかったとき、学習者の能力の問題として説明することもできてしまう。

でも、その前に一度だけ考えてみなければなりません。

 

わたしたちは、本当に同じ果物を探しているだろうか。

そもそも相手には、私が見ている果物が見えているだろうか。

そして私が今渡した情報によって、相手は自分で次の一手を選べるだろうか。

コーチングとは、正解を知っている人が、知らない人を正解へ連れていくことではないのかもしれない。

わたしが目指したいコーチングとは、

学習者が自ら知覚し、問いを見つけ、試し、評価して、何度も試すことができるように、介入の量と方法を選ぶこと

なのではないか、と考えています。

 

もちろん、これはわたしの仮説です。

そしてこの仮説を書いているわたし自身がこれまで何度も

「ちがうちがう、そうじゃない!」

と人に言ってきました。

デカいブーメランが、背中に刺さっています。

 

教育ってむずかしいですね。

だからこそ、おもしろくて大好きです。

Goodにフォーカスする練習は、案外スパルタだ!

おはこんばんにちは。「め」の字です。

前の記事を書いてから、自分の練習についてさらに考えていました。

 

「Goodにフォーカスする」=ほめる、ではない

わたしは修正(以下、Correction)を否定したいわけではありません。

必要なCorrectionはあるし、専門的なコーチングから学ぶこともたくさんあります。

でも、普段のリハーサルでもっと中心に置きたいのは、できなかったことを探して修正することではなく、できたことを発見して追加(Addition)していくことです。

そしてGoodにフォーカスする練習やコーチングは、

「いいね!」
「素敵!」

と言って終わることでもありません。

何がよかったのかを、できるだけ高い解像度で言語化して本人に渡す。

これをひたすらやります。渡すというより浴びせます。

 

Goodを渡されると、歌い手は忙しくなる

「今の○○、すごくよかった」と言われたら、人間という生き物はもう一回やりたくなります。

でも、「あれ?さっきみたいにならない!」が始まります。

そこで、

試す
→ 失敗する
→ また試す
→ できる
→ 再現する

というトライアンドエラーのサイクルを、本人が回す必要が出てきます。

Correctionなら「こうしてください」を実行すればいい場合もありますが、Goodにフォーカスされると「あなた、さっきできましたよね❤️」から逃げることができません。

 

だから、わたしの練習はなごやかなスパルタ

わたしがディレクターを務めるTokyo Vocal Express(旧特急うたごえ81号)では

「ほら、さっきできたから、ここでもできると思うよー!」
「えー!」
「ほらほら、みんなで試そうね❤️」
「もう、スパルタじゃーん!」

という会話がよく交わされます。

ただ、試して失敗したことは責めません。

 

「いまのはどう?」

「ちょっとイメージとちがった。もう一度やってみたい」
「ナイス!ではもう一回挑戦しよう!」

これでいいと思っています。

失敗には寛容に、学習には貪欲に。

Goodにフォーカスすることは「要求水準を下げる」のではなく、試行錯誤する主体をディレクターやコーチから歌い手に返していくことと考えます。

 

できたGoodを、その場所に置いて帰らない

挑戦の文化とあわせて、「学習の転移」という機能も大切にしたいと考えています。

あるフレーズでできたら、

「さっきできたこと、ここでも使えない?」

別の曲でも、

「これ、あの曲でやったことと同じじゃない?」

さらに別編成でも使ってみます。

つまり、

Goodを発見する
→言語化する
→再現する
→別の場所へ持っていく

までをセットとして捉えることができます。

目標は「この小節が上手になった」だけではなく、

「その小節で発見したことが、歌い手が持ち運べるスキルになる」こと。

 

ディレクターがいなくても

以前、外部コーチの方から「舌を前に倒すように」というアドバイスをもらいました。

それをうたごえで再現しやすくするため、

「みんな、人生で一度は鏡を舐めたことあるでしょ?」

「あの感覚を思い出しながら、歌ってみて」

「積極的に鏡を舐めてみよう」

と声をかけながら、みんなの言葉さばきやフレージングの変化を観察してみました。

すると、わたしの実感だけでなく、メンバーも「いいサウンド!」と満場一致。

 

後日、わたしがいない、うたごえメンバーのカルテット練習で「もっと鏡を舐めよう!」という言葉が出たとのタレコミをいただきました。

ここで転移したのは、「鏡を舐める」という技術だけではありません。

以前うまくいったことを思い出す
→ 今ここでも使えるか考える
→ みんなで試す

という、学習の仕方そのものが転移していると考えることができます。

 

また、ここ半年で、うたごえの練習後の飲み会や電車の中で

「○○さんの声、よく伸びてきてハモりやすかった」

「△△さんの歌っている時の表情、真似したいと思ってる」

「✖✖さんのTenor、いいよね~」「わかる~」

という会話がよく聞こえてくるようになりました。

いつの間にか、Goodにフォーカスした練習の後でみんながみんなのGoodを見つけるようになっていました。

 

こうした文化がさらに育っていくことで、ディレクターがいない練習(・そして本番?!)でもメンバーそれぞれが自律して音楽をつくり、たのしむことが達成されるのではないかと考えています。

わたしが目指している自律は

「ディレクターやコーチがいなくても、誰かが同じ指摘をできること」

ではなく、

ディレクターやコーチがいなくても、自分たちでGoodを発見し、試し、再現し、転移できること。

 

まとめ

勘違いされたくないので(笑)もう一度言います。

Correctionばかりに頼らず、Goodにフォーカスすることは、甘やかすことではありません。

耳障りのいい言葉を並べてメンバーをいい気持ちにさせることでもありません。

よかったことを高い解像度で本人に返し、そして「もう一度」を本人たちの仕事にすることです。

できたら、別の場所でもやってみる。
別の曲でもやってみる。
ディレクターやコーチがいないところでもやってみる。

「できていないから、もっとやって」ではなく、

「ほら、さっきできたから、ここでもできるよ~❤️」

わたしが担当する練習は、案外スパルタなんですよね。

 

でも、やっぱり、バーバーショップをできるだけたくさんの人と長く続けていきたいからこそ、譲れない。

ますます、「楽しい」の研究に余念がありません。

「スター・ツアーズ型」練習&コーチングという考え方

おはこんばんにちは。「め」の字です。

最近、自分がコーラスのリハーサルやカルテットのコーチングをするときに、何を考えているんだろう?と改めて言語化する機会が何度かありました。

そこで出てきたのが、わたしが勝手に呼んでいる「スター・ツアーズ型」という考え方です。

みんな大好きですよね?スター・ツアーズ。

スター・ツアーズというアトラクションには出発地点と大まかな世界観が決まっています。

そして最後には、ちゃんと帰ってきます。

でも、その途中で何が起こるのかは、乗ってみないとわからない。

わたしがやりたい練習やコーチングも、これに近いのかもしれません。

 

何も決めない練習、ではない

先日、わたしのリハーサル観について話していたら、

「一見、何も考えていないように見えるのに、めっちゃ綿密な計画が敷かれてるんですね」

と言われました。

はい、そうなんです。

「取り敢えず歌って、気になったところをその場で直していく」

というより、実は練習前にかなり考えています。

今日はどこから始めるのか。

最終的に、どんな音楽になってほしいのか。

どんな順番なら、そこへ辿り着けそうか。

どこはわたしが提示するのか。

どこから先は、歌っている人たちに委ねるのか。

でも、実際のリハーサルでは、それをすべて説明したり指示したりはしません。

はじめと終わり、そしてフレームを用意する。

その中では、できるだけみんなに遊んでもらいます。

 

「ちがうところ」を探さない

わたしが大切にしていることのひとつに

「悪いところを指摘しなくても、人はうまくなれる」

という考えがあります。

もちろん、指導している側には課題が見えています。

「あ、この発音が揃っていないな」

「この人のこの部分が少し遅れているな」

「ここはもっとこうなったらいいな」

そんなことは、たくさんあります。

 

でも、それを全部そのまま本人に伝える必要があるのでしょうか。

たとえば、ある場所でとても良い歌い方ができたとします。

わたしはそこで、「今のいい!」で終わらせず、

「今の○○、すごくよかった!その感じをこっちにも持ってきてみよう」

と伝えることがあります。

 

すると、本人が自分ですでにできていたことを再現しようとする。

その結果、わたしの頭の中で「課題」として認識していたことが、直接指摘していないのに消えてしまうことがあります。

課題を直すのではなく、Goodを増やした結果として課題がなくなる。

これは、とても面白い現象です。

 

発音が揃わないとき、発音を直さない

たとえば、歌っていて発音が揃っていないように聞こえたとします。

そんなとき、

「ここの子音をもっと早く」

「母音はこう」

「あなたはここが違う」

と、ひとつずつ修正する方法もあります。

もちろん、本当に必要ならわたしも細かいところを扱います。

 

でも、その前に考えます。

「そもそも、みんなで同じフレーズを歌っているだろうか?」

同じ言葉を発音していても、

一人はこの音を目指している。

一人は次の言葉へ向かっている。

一人はブレスを気にしている。

一人は正しい発音をしようとしている。

そんな状態なら、表面に現れた「発音のズレ」だけを修正しても、別の場所でまた同じことが起こるかもしれません。

だったら、「このフレーズはどこへ向かってる?」「この言葉を誰にどう届けたい?」などと、もう少し大きなところへ戻ってみる。

アンサンブル全体のフレージングがひとつになった結果、発音まで自然に揃うことがあります。

だからわたしは、

症状が見えた場所を、すぐに原因だとは決めない

ようにしています。

 

「ちがう、そうじゃない」が続くと

細かいところを修正する方法には、もうひとつ気になっていることがあります。

もちろん、具体的な修正が必要な場面もあります。

ただ、

「ちがう」

「そこじゃない」

「もっとこう」

「あ、それはやりすぎ」

が積み重なって、それらが練習の中心になりすぎると、歌っている人はだんだん、

「これをやったらまた何か言われるかな?」

と考えるようになります。

すると、お互いの音楽を感じるより、

「わたしは合っている?」

「誰かと違っていない?」

という自己監視、相互監視が増えていくことがあります。

精度は上がったのに、音楽が小さくなってしまう。

これは、とてももったいない。

わたしは、歌っている人が自分で音楽を作れる状態を残したいと思っています。

 

ディレクターは「答えを持っている人」なのか

スター・ツアーズ型では、ディレクターやコーチがすべての答えを決めません。

でも、何もしていないわけでもありません。

むしろ、

自由に試せるところまで、かなり綿密に設計する。

目的地は考えておく。

安全に実験できるフレームも作っておく。

必要なら、問いを投げる。

でも途中で、

「こうして」

「次はこれ」

「それは違う」

と、すべてのハンドルを奪わない。

すると、時々わたしが考えていなかったアイデアがメンバーから出てきます。

「こうしたら面白くない?」

「じゃあこれもやってみよう!」

実際にやってみたら、

「めっちゃいいじゃん!」

となる。

わたしは、こういう瞬間が大好きです。

ディレクターが最初から持っていた正解を全員で再現するより、みんなで実験した結果、最初には誰も持っていなかった答えが生まれる。

それがアンサンブルの面白さだと思っています。

 

コーチングでも同じ

これは、自分のコーラスだけでなく、他のグループをコーチングするときにも意識しています。

わたしが帰ったあと、

「コーチングで言われた通りにしよう」

しか残らなかったら、そのグループは次に困ったとき、またコーチを必要とします。

でも、

「わたしたち、こうやって試せばいいんだ」

「今のGoodを別の場所にも使えるかも」

「一回この二人だけで歌って、何が起きているか聞いてみよう」

という方法が残れば、コーチがいなくても自分たちで先へ進めます。

だからわたしにとってコーチングの目的は、コーチの答えを渡すことではなく、そのグループ自身が実験できるようになることです。

 

「自由」と「一体感」は反対ではない

自由に歌ったら、バラバラになる。

だから細かく揃えなければいけない。

そんなふうに考えることもできます。

でもわたしは、必ずしもそうではないと思っています。

一人ひとりが自由に表現しているのに、不思議なくらい一体感がある。

そんな演奏はあります。

それは、全員が同じ表情、同じ動き、同じ声をコピーしているからではなく、

「自分たちはこの音楽をどこへ連れていきたいのか」

という大きなところを共有しているからなのかもしれません。

だからこそ、私は最初に地図を作ります。

パフォーマンスプランを作ったり、大きなフレーズを確認したり、曲の設計図を考えたりする。

そして地図を共有したら、あとは、みんなで運転してみる。

道中で面白そうなものを見つけたら、寄り道したっていい。

誰かが面白いアイデアを出したら、試してみればいい。

違ったら、戻ればいい。

そして最後には、最初に目指していた場所よりもっと面白いところへ辿り着いているかもしれない。

 

それが、わたしの考える「スター・ツアーズ型」練習&コーチングです。

わたしは、上手くなるために「できていないところ」をたくさん見つけなくてもいいと思っています。

すでにできているGoodを見つける。
みんなで試す。
対話する。
また歌う。

その繰り返しの中で、気がついたら前よりずっと上手くなっている。

そんなリハーサルを作っていきたいです。

 

だって人生かけてバーバーショップをやっていくのだから!

3回目のうたごえショウを通して見えたこと

おはこんばんにちは。「め」の字です。

 

◆ご来場御礼

去る6月14日、Tokyo Vocal Express(以下、うたごえ)の3rd Showを無事に終えることができました。80人以上のお客様に盛り上げていただき、賑やかな会となりました。ステージにも、客席にも、笑顔が溢れる光景に胸が震えました。ご多用の中、足を運んでくださりありがとうございました。

2015年の結成から11年、12年目を迎えるいいスタートとなりました。また、2025年にAll Voicesとして再編成し、合唱団特急うたごえ81号からTokyo Vocal Expressに改名してから初めてのショウとなりました。4~7人で活動していた頃には考えられない14人が出演しました。一人ひとりが違う背景を持ちながら、それぞれの形で音楽に向き合い、場を共にしてくれたことを嬉しく思います。

お客様からは「みんなが主役だった」「個性への尊重を感じた」「団体だけでなくコミュニティを作っている」といった感想をいただきました。メンバー一同で大切にしてきたことが、客席にも届いていたことが何より嬉しく感じています。お客様からのあたたかいコメントは嬉しく読ませていただいております。引き続き、パンフレットのQRコードからご回答をお待ちしております。

 

 

◆ショウの後に見えたもの

ショウが終わってから、メンバーに「ふりかえりアンケート」への記入をお願いしました。「出来るようになったこと、嬉しかったこと」「これから伸ばしたいところ」「メンバーへの『ナイス!』」を回答してもらっています。

メンバーからは「観客の目をみて歌えたことが嬉しかった」「カルテットを初めて披露できた」など、読んでいて目頭が熱くなるような言葉が…。

 

◆うれしかったこと

正直、メンバーが増えたことは嬉しいものの、戸惑いや迷いがないと言えばウソになります。そんな中で一人ひとりが「もっとこうしたい」「こう伝えたい」という思いを明確に持ってショウの準備に取り組んでくれたことが一番嬉しいです。

また、打ち上げでは、自分で見つけた課題を語っていたこと、そして仲間の成長を自分のことのように喜んでいたことも嬉しく、また頼もしく感じました。

みんなが一日を通して見せてくれる晴れ晴れとした笑顔にも心を動かされました。

 

 

◆小学生も大人も

音楽の授業においても、わたしは「リコーダーを正しい指遣いで吹こう」ということより、「曲のメッセージを表現できるよう、演奏を工夫しよう」ということを大切にしています。音程やリズムももちろん大切ですが、それは音楽の目的ではなく手段です。

(なので…「すてきな音で最後のファ~🎶が演奏できたら◎」と伝えています)

音楽を通して伝えたいことがあるから、もっと上手になりたい。もっと知りたい、もっと技術を磨きたいという意欲が湧いてくる。うたごえのメンバーたちの姿を見て、改めてそう感じました。

 

◆探究する心

去年の6月以降、たくさんの仲間を迎え、わたしの仕事は相手の年齢に関わらず「音楽を教えること」だけではない、のかもしれない、と考えるようになりました。音楽の魅力を探究する心。よりよい表現を探究する姿勢。そして、自分や仲間と向き合いながら成長していこうとする眼差しを多くの人たちと考えていくことなのかもしれません。

これらの営みを心から楽しむ仲間たちとこのショウを作れたことを誇りに思います。

これからもTokyo Vocal Expressは、一人ひとりの声を大切にしながら音楽を探究し続けていきたいと思います。

 

一人ひとりが自分の声で歌うこと……最近、そのことについて考えているうちに、「役割」と「その人自身」についても考えるようになりました。この話はまた別の機会に。

fofoちゃんのこと / 熊本とのご縁

一昨年、Japan Barbershop Convention(以下JBC)が初めて開催されました。

これは、同じく初めて開催された横浜国際合唱フェスティバル(以下うたフェス)のひとつの企画として運営されました。

ウルトラLももちろん出場し、あわよくば優勝したい!と意気込んでいたものの、都合により3週間前にしてメンバーが欠けてしまい、辞退するか、補充して出場するかの2択を迫られました。

このとき、私がアジアユースで出会った長野在住の友人にお願いし、どうにか出場することができました。

その決勝ラウンドで、ひときわ大きく声援と拍手を送ってくださる方々の姿が目に入りました。

 

コンテストは辛くも銅メダル。

とにかくやりきった安心感と疲労に身を任せ、みなとみらいホールのロビーで打ち上げをゆったり過ごしていました。

すると……女子高校生たちが「あの、すみません…!ファンなんです!」と声をかけてくださいました。

それが、決勝ラウンドでたくさんの声援と拍手をくださった熊本学園大学付属高校合唱部の4人、"fofo"との出会いでした。

そこで「私たちもバーバーショップをやってみたいんです。何から始めたらいいですか?」と声をかけてくださり、その場でタグを歌ったり、準決勝で披露した曲を聴いてもらったりと、あたたかな交流の時間をいただきました。

 

それから少し時間が経った11月。 ウルトラLはメンバーがなかなか固定できず、焦りを感じていました。

そんな中で、顧問の先生からご連絡をいただきました。

バーバーショップを始めたものの、さまざまな悩みや質問があり、熊本に来てもらえないか、というご相談でした。

一緒に送ってくださった動画には、4人で「Go The Distance」を歌い切る姿に思わず涙が…。

もちろんお引き受けし、昨年1月に熊本へ。 高校生たちは、質問や悩みをホワイトボードいっぱいに書いて待っていてくれましたが、そのどれもがすでにレベルの高いものでした。

一緒に歌い、試しながら、4人で納得して歌える形を探していきました。

さらに、すてきな教会でのコンサートも開催していただきました。

 

東京に戻ってすぐ、3月のうたごえ主催"All Aboard!!"に彼女たちを招くことができないか、うたごえメンバーやスタッフに相談しました。

彼女たちの努力やパフォーマンスを、ぜひ東京のみなさんにも見ていただきたいと思ったからです。

遠方ということもあり難しいかもしれない……と思いつつ顧問の先生にご相談すると、「ぜひ!」と前向きなお返事をいただき、東京での演奏が実現しました。本当にうれしかったです。

(この演奏を聴いたことがきっかけで、自分たちもバーバーショップを体験したい!という高校合唱部からのご依頼があり、ワークショップを開催しました!すごい!)

 

そして時が経ち、彼女たちが進級し、部活を引退したとのご連絡がありました。

ウルトラLで何か卒業のセレモニーができればとお話ししていたところに、合唱団いひゅうもんさまから演奏会への出演依頼をいただきました。

このいひゅうもんの指揮者こそ、彼女たちのコーチであり、JBCの決勝を彼女たちと盛り上げてくださった藤木さんです。

そしてありがたいことに、そのステージで再び共演させていただく機会をいただきました。

曲は、昨年も一緒に歌った「Go The Distance」。

彼女たちの新しいステージへの旅立ちに贈る気持ちで歌いました。

 

勉強も部活も、きっとすべてが思い通りにいくわけではなかったと思います。

高校生4人で活動する中での苦労についても、先生から伺いました。

それでも、この4人だったからこそバーバーショップに出会い、自分たちだけの経験を積むことができたのだと思います。

 

2年前に出会ったときはあどけなく可愛らしい印象だった彼女たちも、先日お会いした際には少し大人になっていて、うれしさとともに、少し切ない気持ちにもなりました。

 

奇しくも、10年前にSteveさん(仲光甫さん)が私にバーバーショップを教えてくれたとき、彼はいまの私と同じくらいの年齢でした。

いまこうして、次の世代に少しずつバーバーショップの魅力を伝えていることに、どこか運命のようなものを感じています。

 

今回の機会にあたり、ご尽力くださった皆さまに心より感謝申し上げます。

・合唱団いひゅうもんの皆さま

あたたかく迎えてくださり、またアンコールにてすばらしいステージをご一緒させていただきました。ありがとうございました。

・熊本学園大学付属高等学校合唱部に関わる皆さま

このご縁をつないでくださり、また次の世代へと広げていく大切な時間を共有させてもらうことができました。ありがとうございました。

・一緒に熊本に行ってくれたウルトラLのメンバー

この時間をともに作り上げてくれて、本当にありがとう。露天風呂でも真面目にハモり談義して、楽しかったね🥰

日本の女声バーバーショップカルテットが国際大会に出場する方法

おはこんばんにちは!「め」の字です。

今回は、女声バーバーショップカルテットによるSweet Adelines International Contest挑戦記です。

(以下、SAIの国際大会と表記します)

 

2017年に行ったSAIの国際大会、そこでは一人ひとりの出演者がこれでもか!と輝いていて、当時20半ばの歌手が憧れるには充分でした。

その時から、国際大会に出場したい、それだけでなく、優勝を目指したいと考えるようになり、活動をしています。

まあ、同時に賽の河原で石を積むような女声カルテット奮闘記が始まるのですが…。

 

そんな訳で、ようやく女声バーバーショップカルテットとして国際大会に出場する道が見え、実際にプロジェクトとして動けるようになってきたので、記録をしていきたいと思います。

 

去年ウルトラLはSAIのRegional Convention(以下、地区大会と表記)に挑戦しました。

女声カルテットが国際大会に出場する方法として、SAIに登録し地区大会に出場するという道があります。

もちろん、日本からはJapan Barbershop Conventionでよい成績を残し、Barbershop Harmony Society(以下BHS)の国際大会に進む方法もあります。

 

ただ、いまの時点では「どの協会か」にこだわるより、

・海外で歌いたい

・国際大会の舞台に立ちたい

・世界中の歌い手と出会い、考え方に触れたい

という思いが強く、現在はBHSとSAIの大会の両系列に挑戦する形をとっています。

※Harmony Inc. も検討していますが、現時点では日本とのつながりが大きくないため、保留しています。

 

SAIにはすでに日本の女声コーラスがSatellite Regionのコーラスとして認可され、所属しています。

こういったコーラスが長年活動してきたことで、日本と世界の間に多くのつながりが生まれました。

ウルトラLが海外の大会に挑戦できるのも、こうした先輩方のおかげです。

 

ウルトラLはSatellite Regionのカルテットとして地区大会に出場することができます。

この場合、580点以上を取得すれば順位に関係なく国際大会に出場できます。

SAIに認可されている他の地域では「地区大会の優勝カルテット」が国際大会へ進出します。

また Wildcard という制度もあり、優勝でなくてもスコア上位のカルテットが出場することもあります。

 

SAIの地区大会に出場する大まかな流れは次の通りです。

①カルテットメンバー全員がSAIの個人会員になる

②カルテットとして登録する

※ウルトラLは正式にはUltra L Quartetとして登録しました

③大会運営本部に地区大会出場の意思を伝える

※どの地域で出場するか事前にその地域の運営とコンタクトを取っておくとスムーズ

④大会運営本部にエントリー書類を提出し参加費を支払う

※地域ごとに締切が違うので注意

⑤地区大会の参加登録を行う

 

◆留意点

アレンジのコンテスト可否

SAIとBHSではContestable arrangement(コンテストで歌えるアレンジ)の規準が少し異なります。

SAIでは会員ポータルのデータベースで確認できます。

データベースに掲載されていない曲は申請して審査を受ける必要があります。

なので、選曲の段階でデータベースを確認しておくと安心です。

 

◆採点の観点

SAIの採点は以下の4項目です。

Sound

Music

Expression

Visual Communication

特にVisual Communication では

入退場

曲間の演出

衣装

振り付け

も評価対象になります。

 

さて、そんな流れを経て、ウルトラLは2025年にニュージーランドの地区大会に出場しました。

この地域を選んだ理由は

・2023年のPan Pacific ConventionにC.C.Cats で参加し、すでにニュージーランドの方と交流があり、顔見知りが多かった

・ゴールデンウィークの時期で渡航しやすい

・アメリカより旅費を抑えられる

という点でした。

 

歌ってみての結果は571点。

※ニュージーランド国内では3番目の順位

あと9点で国際大会出場でした…。悔しい!

 

でも、4つのカテゴリー(観点)ごとにびっしりと書き込まれた評価用紙はいまでも宝物です。

写真やビデオも残していただき、ニュージーランド地区の会報にも寄稿させてもらいました。

(配信はなかったものの、録画データをくれた)

https://youtu.be/GJvsiI8-71c?si=hYZRuQxnzZKqWKM8

そして何より、ニュージーランドの皆さんが本当に温かく迎えてくれました。

 

Satellite Regionから地区大会に出場したことはとてもインパクトのある出来事だったようで、SAI本部の会報の表紙にも載せてもらい(!)、そして初めて会ったSAI会員の方にも認知してもらっているといううれしい事態もありました。

ファーストペンギンの役得ですね。

 

そして今年は……

今年はオーストラリアからありがたいことに地区大会の招待をいただいていましたが、メンバーのスケジュールの都合で渡航は辞退しました。

代わりに ビデオ提出で評価を受ける予定です。

現在その準備を進めているところなので、またブログでレポートできたらと思います!

 

みんな!いい夢をみましょう!

【うたごえ】2026年ゲストデイ、そして自分探し

おはこんばんにちは。「め」の字です。

気づけばHarmony Universityの記事もままならないまま2026年を迎えておりました。

 

2026年2月11日(水曜・建国記念日)

Tokyo Vocal Expressゲストデイを開催しました。

昨年に引き続き、Steveさんこと仲光甫さんに講師をお願いし、ワークショップを併催しました。いつもありがとうございます。

 

ゲストデイパンフレット

 

今年はプロジェクトの立ち上がりものんびりしており、ゲストよりもうたごえメンバーの方が多いのでは…と心配していましたが、お陰様でたくさんの方に来て楽しんでいただきました。

関東近辺はもちろんのこと、関西から、東北から参加してくださった方もいらっしゃり、とてもうれしかったです。

 

コーラス

・Accidents Will Happen…「きかんしゃトーマス」より、うたごえの🆕愛唱歌

・Mr. Blue Sky…映画「Guardians of the Galaxy」に触発されて

団内カルテット

・Zagurzem…From The First Hello To The Last Goodbye

・Bright Echoes…Hello Mary Lou

・Ringbachelors…Heart of My Heart

うたごえは、音楽にとても誠実な人が集まるというか…どういう気持ちでこの和声進行を書いたのかな?この歌詞ってどんな思いかな?と、読み取ろうとする意欲や、実際に読み取る力を持つ人がとても多いチームだと思っています。

なので、音楽づくりがとても丁寧で、団内のカルテットひとつひとつが情熱を感じる演奏をしているように感じました。少人数になっても密度高い演奏ができるのってすごいですよね。

いつも、メンバーのみなさんの視点の深さ、視野の広さにありがたく乗せてもらっていることを改めて実感。

 

今回は、2025年6月にうたごえが改名し、それまで男声合唱の延長としてバーバーショップに取り組んでいたのを、All-Voice Chorusとして再スタートした経緯について、みなさんにお伝えしました。

中学・高校・大学と女声合唱でアルトを歌っていた私が、ご縁あって男声合唱を始めた時、「あ、トップテナーってこんなに大きい声で主旋律を歌えるんだ」という気づきと快感を覚えました。

それまではアルトだから、どんなに美しい旋律がソプラノにあっても、歌詞のイントネーションを無視した対旋律や合いの手、「oo---」が多い印象で、合唱という行為に少し疎外感がありました。

「ひそかにつぼみは かんがえる」と「あれはもう たたまれて」くらいしか出番がないと…(笑)。

なので、主旋律を大きな声で歌える!と、とても嬉しかったんです。

わたしが男声合唱を続けてきた理由の一番がそれでした。

いつしか、Ken-Pこと佐藤賢太郎さんが、「どうして男声合唱をやりたいと思ったの?」と東京文化会館前ですれ違った時に聞いてくれました。

「女声合唱でいつもはチェロを弾いてる気持ちだけれど、男声合唱ならバイオリンを弾けるから。楽器を持ち替えて演奏する楽しさがあるから」のようなことを答えた記憶があります。

確か、明グリに女性団員を入れるかどうか?といった話がされている頃でした。

※女性が男声合唱をやるって、機能解剖学的にも、文化的にも、多くのハードルがありますよね。それはこの15年でたくさん感じてきました。が、これはまた別の話。

 

さて、兵庫県で開催された2016年の東西四連をきっかけとして、バーバーショップを始めることになるのですが、当時、バーバーショップは男女で分断されており、アメリカではBarbershop Harmony SocietyとSweet Adelines Internationalという組織があるということに少なからずショックは受けていました。

ただ、そこからBHSが女性会員の参画を認めたことや、ドイツのバーバーショップ組織では男女混合のコンテストが開催されていたことが、自分にとっては追い風に感じられていました。

 

ですが。うたごえに、自分以外の生物学的女性(身体の構造が異なる人、という意味で…)を入れた時、きちんと、コーラスの団体として誠実に迎え入れることができるか、とても悩んでしまいました。

一般的な観点で言えば、男声合唱団に女性が入ってテナー系を演奏することとなり、となるとブレンド感や響きのバランスが難しくなり、「そこ、あまり大きく歌わないで」という流れが、うたごえでも起きるのではないか。疎外感をその人にも感じさせてしまうのではないか。

というようなことを5年ほど悩んでいたように思います。

また、選曲についても、音域や歌詞の問題があり、結果これは自分の知識不足であったことが後々判明するにしても、「準備が整った」状態にはなっていませんでした。

 

転換点となるのは、Blair Brownという人が2024年のJapan Barbershop Conventionに審査員として来てくれた時です。

彼女は前述のドイツでのコンテストにて、Double Dateというカルテットとして出場し、優勝した経験があります。何を隠そうC.C.Catsは(Double Dateという関係性ではないものの)コピーカルテットとして活動を始めました。

youtu.be

 

JBCの後、C.C.Catsをコーチングしてくれた時、「あなたは歌を通して誰のために祈る?わたしは、自分が認知する性別や愛したい気持ちが理由で疎外されている人のことを考えたい。あなたはどう感じる?」と言葉を投げかけてくれました。

それをきっかけに、「ひとりひとりが中心となりうる集団」ということを考え始め、うたごえを「誰もが自分の表現したい形を持ち、その実現に向かうグループ」として再スタートしたいと思うようになりました。

そこで、「混声コーラス」としてうたごえを再定義するようになったのです。

 

が…、なんとなく、混声というと、SATBという言葉がチラついてしまい…、これまで使われてきた規範になんとなく性別の役割がある感じ…これは未だに言語化しづらいんですが…ソプラノは女王さま、アルトはお母さん…みたいな、そういうやつです…。

そんな感じで、モヤつきながら「混声」うたごえを運営していました。

その中でも、ありがたいことに、ソプラノやアルトの経験がある方が入ってきてくださり、Tenorに限らず、LeadやBaritoneでも大活躍してくれるようになりました。

という状況で、モヤつきながら行ったHarmony Universityのクラスで、またもBlairからAll-Voice Chorusという概念を教えてもらいました。

「mixedという言葉って、どうも馴染まない、定義された性をmixedしているってこと?それよりAll-Voiceという概念を推したい」と紹介してくれました。

ひとりひとりがより魅力的に見えるステージって最高だよね!という言葉とともに見せてもらった動画は、全員が生きてる!という感じがして、とても感動しました。

いまでも、あのクラスの思い出として悩んだ時に見返しています。

 

まだまだ熟成中の気持ちなのではっきりとは言えませんが、これまでも「合唱」と「バーバーショップ」の交差点として存在してきたうたごえが、これからも多くの交わりを経験し、みんなへ祝福を投げかけ、そしてまたみんなからの祝福を受けとめるコーラスでありたいと思います。

とても長い記事になってしまいましたが、ゲストデイで一生懸命しゃべったことを宙に浮かしておくのもなんだかな、と思い、補足も交えながら書きました。

 

めっちゃ余談ですが、最近、わたしはうたごえでBassに挑戦したい、と思い立ち、いま必死に楽譜を追いながら練習しているところです。

みなさん、よいバーバーショップライフを!💈